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Office 365伝道師 五味ちゃん こんにちは、Office 365相談センターの五味です。
10月1日に、MicrosoftからOffice 365の販売プログラム・形態の一つである「Open ライセンス」のプログラムの変更について案内がありました。(Microsoft Partner Network Blog | "Expanding opportunities for partners in the Cloud Solution Provider program"
これによれば、2年後の2022年1月以降、Open での新規ライセンス発行ができなくなるとのこと。従来よりOffice 365/Microsoft 365を販売いただいてきたパートナーの皆さまにとっては、大変重要な変更となりそうです。

そこでこの記事では、主にOffice 365/Microsoft 365の販売パートナーの皆さまむけに【 Open ライセンス プログラムの変更 】 について、ご案内します。

Open ライセンス プログラムの変更 概要

冒頭に話ししたとおり、Microsoft からOpen プログラムの変更が発表されました。
以下に発表の概要をまとめます。

プログラム変更 概要

対象

Open ライセンスで提供される 法人(commercial customers)向け商品

※ 現時点で変更に関する通達が発表されていない製品

下記製品については、現時点では変更が発表されていません。

  • Openライセンスで提供される 教育機関・官公庁・非営利団体向けの製品
  • Open Value/ Open Value Subscription

対象製品に対しての変更点

2022年1月以降、下記のように変更されます。

  • 新規ライセンスの発行ができなくなります
  • オンライン製品 (Microsoft 365など) の更新ができなくなります
  • Software Assurace (SA) の更新ができなくなります

おことわり/補足

現時点(2020年10月5日)では、Microsoft 本社での発表のみとなっており、日本マイクロソフト株式会社からの説明はございません。

また、「いつまで受注できるのか?」などの実務的な内容については今後決まっていくものと予想されます。新しい情報が入り次第、アップデートしてまいります。

さらに、本件は販売プログラムの変更の発表であり、ご購入いただいたライセンスが使えなくなるという趣旨ではございません。ちなみに、SAは期間満了とともに終了し、サブスクリプションは更新のタイミングでCSPに切り換えとなります。

これからはどのライセンスでお客様に販売すれば良い?

今後は Microsoft CSP をご提案ください!

Open ライセンスが2022年1月以降新規ライセンスを発行できなくなる、という突然の発表に戸惑われる方もいらっしゃるかもしれませんが、同様の製品を Microsoft CSP で提供できます。今後はぜひ、CSP を利用して、Office 365/Microsoft 365をお客様にご提供ください。

Microsoft CSP とは?

Microsoft CSP とは、Open ライセンスと同じく、Office 365/Microsoft 365 など Microsoft の製品を販売するプログラムの1つです。Open ライセンスとの大きな違いは、月額(自動請求)に対応していること・サポート窓口がMicrosoftではなくSB C&Sが運営する窓口になることの2点です。

CSP図解.png

CSP で販売する場合、別途弊社(SB C&S)との間で基本契約の他、約款への同意が必要となります。現在CSP 販売店ではないが今後CSP でのOffice 365/Microsoft 365の販売をご希望されるという場合には、まずOffice 365相談センターまでお問い合わせください。

Microsoft CSP:永続型ライセンス(Software on CSP)の情報も併せてご確認ください

最近ではいろいろなものがサブスクリプション化していますが、ビジネスの場面ではサービスをサブスクリプションで購入するのに抵抗があるというお客様も多いのが現状です。そこで先日、Microsoft は将来的にサブスクリプションへ移行していただくための位置づけのライセンスとして、Microsoft CSP:永続型ライセンス(Software on CSP)をリリースしました。

Microsoft CSP:永続型ライセンス(Software on CSP)とは、従来買い取り型でご提供していたオンプレミスのサーバー/クライアント製品の永続ライセンスを、Office 365/Microsoft 365 や Azure などで提供しているのと同じ CSP ライセンスプログラムでご提供するものです。いくつか注意事項はあるものの、今までOpen ライセンスで購入されていたエンドユーザーが、そのまますぐにCSPに移行できないというケースも想定されますので、ぜひこの Software on CSP の情報も併せてご確認くださいね。(Software on CSP 紹介記事はこちら

まとめ

今回は、【 Open ライセンス プログラムの変更 】 についてご案内しました。

五味ちゃんのワインポイントまとめ | Office 365相談センター今回の五味ちゃんワンポイントまとめ

  • Open ライセンスで提供される法人向け商品は、2022年1月以降、新規ライセンスの発行・オンライン製品の更新・SAの更新ができなくなります
  • 現時点(2020年10月5日時点)では、Openライセンスで提供される 教育機関・官公庁・非営利団体向けの製品・Open Value/ Open Value Subscriptionについては変更の情報はなし
  • Open の後継として、Microsoft CSP で製品をご提供できます

いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、簡単ではありますが2020年10月5日時点で判明しているOpen ライセンスのプログラム変更点についてまとめました。
とはいえ、現時点ではまだ不明な点も多く、今後さらなる詳細が発表され次第、アップデートしてまいります。

それにしても、今回の発表は、Openライセンスで提供される法人向け製品の実質的な終了宣言とも言えますよね。
お客さまにCSPライセンスに移行していただくにはさまざまな課題があるかもしれませんが、いずれにせよ2021年12月末までにCSPへと順次切り替えていっていただく必要があります。Office 365相談センターでも、CSPへの移行をご支援しておりますので、ご不明な点がございましたら、お気軽にOffice 365相談センターまでお問い合わせください。

この他法人でのOffice 365導入時(導入前)のご相談は、Office 365相談センターまでお気軽にお問い合わせください。
※導入後のお問い合わせは、販売店さま、もしくは購入後の問い合わせ窓口までお願いいたします。
Office 365の専任スタッフが皆さまからのお問い合わせやご相談に丁寧に回答いたします。

それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!

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