こんにちは、Microsoft 365 相談センターの五味です。最近、SharePoint(Online) に関する問い合わせをよくいただきます。SharePoint といえば、OneDrive for businessと同じくクラウドストレージですが、その用途は簡単に言うと「全社用の共有フォルダ」的な立ち位置で、個人フォルダの役割を果たすOneDrive for businessとは利用目的が違いますよね。
そんなSharePointですが、使える保存容量、領域はどうやって決まるか知ってましたか?
今回は、【 SharePoint で使える保存容量の考え方 】を分かりやすく解説します。また、SharePointの保存容量の確認方法もお伝えします!ぜひ最後までお付き合いくださいね。
ぜひ最後まで記事をお読みいただきたいのですが...
「5分でも時間が惜しい!」そんな忙しい皆さんに本記事のまとめを最初にお伝えします。
詳細はこの先にありますので、ぜひ気になった方は最後までお付き合いくださいね。
SharePointは①基本容量+②契約ライセンスの種類とライセンス数で決まる追加容量+③オプションの追加容量、この3つの合計で計算されます。
SharePoint Plan1,Plan2が含まれるプランなら、①1TB+②(10GB×ユーザー数)+③オプションの追加容量という計算式になります。
Microsoft 365で言う「テナント」とは、Microsoft 365のサービスを利用するための組織単位の管理領域のことです。商業ビルで言うところの「テナント」と同じようなイメージを持つと分かりやすいと思います。
Microsoftは、Microsoft 365などのクラウドサービスを提供する際、企業や団体、組織ごとに専用の領域(環境)を用意して提供しています。それぞれのテナントは完全に分離されているので、もちろんデータや設定が共有されることはありません。
各テナントにはテナントID(GUID)という一意のIDが割り当てられます。これはEntra ID(旧Azure AD)でも使われ、ユーザー管理や認証でも用いられます。また、テナントを作成すると、●●●.onmicrosoft.comという初期ドメインが付与されます。自社専用の独自ドメインを追加することももちろん可能です。
SharePointはチームや組織全体で使う情報共有のためのプラットフォームで、サイトやドキュメントライブラリを通じて情報を整理しやすくしています。一方、OneDrive for businessは個人用のクラウドストレージで、自分のファイルを保存しつつ、必要に応じて他人と共有できます。
双方のイメージは、SharePointは「会社の皆で使う倉庫」、OneDrive for businessは「自分の机の引き出し」に近い役割と覚えておくと良いでしょう。
OneDrive for businessの1人当たりに付与される容量が大きいことから、よくMicrosoft 365相談センターにも、「会社の共有ファイルサーバーのような使い方をしたいんだけど・・・」という相談をいただくのですが、そもそもSharePointとOneDrive for businessにはこのような根本的な役割の違いがあるので、そのような使い方は難しそうだな、と予想がつくと思います。
SharePointは①基本容量+②契約ライセンスの種類とライセンス数で決まる追加容量+③オプションの追加容量、この3つの合計で計算されます。
以下のライセンスプランをご契約された際に、Microsoft 365のテナントに対して割り当てられる基本容量は1TBです。
ご契約のプランとユーザー数に応じて追加容量が割り当てられます。
SharePoint Plan1, Plan2 が含まれるMicrosoft 365/Office 365のライセンス
・OneDrive for Business Plan1, Plan2
・Microsoft Teams Essentials, Teams Enterprsie
・Microsoft 365 Apps for business, Apps for enterprise
0.5GB対象のプランは、SharePointのライセンス(利用権)自体は含まれないため、SharePointを利用することは出来ませんが、SharePointの容量が増えます。
Remote Work Starterプラン
更に、Office 365 Extra File Storage というオプションライセンスで、1GB単位で容量を追加できます。
なお、Office 365 Extra File Storage は、SharePoint Plan1, Plan2が含まれるMicrosoft 365/Office 365ライセンスプラン契約時に追加できます。
Microsoft Teams Essentials, Teams Enterprise, Remote Work Starter プランの契約時は、Office 365 Extra File Storageを追加契約できないことに注意が必要です。
また、SharePoint管理センター(https://admin.microsoft.com/sharepoint)に移動すると、各サイトごとの使用容量も確認できますよ。
ちなみに、PowerShellで一括で確認する方法もあります。その場合は以下のようなコマンドも活用できますよ。ただし、事前にSharePoint Management Shellのインストールと接続が必要ですので注意してくださいね。
Get-SPOSite | Select URL, StorageUsageCurrent
SharePointを使うなら、単品プランを選ぶよりも、SharePoint Plan1またはPlan2が含まれるMicrosoft 365/Office 365 のパッケージプランがコストパフォーマンスの観点からもおすすめです。
300名以下で利用するならMicrosoft 365 Business BasicまたはOfficeアプリが必要な場合はMicrosoft 365 Business Standard、300名以上でご利用ならOffice 365 E1(no Teams)またはOfficeアプリが必要な場合はOffice 365 E3(no Teams)※を選びましょう。
ライセンスプランニングでお悩みなら、SB C&SのMicrosoft 365相談センターにぜひお気軽にご相談ください!
SharePointの容量について理解は深まりましたか?もっとSharePointについて理解を深めるために、SharePointに関連するよくあるお問合せもご紹介します!
Q. | SharePointサイトのアクセス権限はどのように管理されますか? |
---|---|
A. | SharePointでは「所有者」「メンバー」「閲覧者」といったグループ単位で権限を割り当てるのが基本です。 所有者はサイト設定を変更でき、メンバーは編集可能、閲覧者は参照のみといった役割分担が可能です。 また、ライブラリやフォルダー単位で細かい権限設定も行えます。たとえば「営業チームだけが見られる資料」「全社に公開するお知らせ」といった使い分けができます。 |
Q. | SharePointを使って社内ポータルを作るメリットは何ですか? |
A. | SharePointはOffice 365と統合されているため、TeamsやOutlookとの連携がスムーズで、 社員が必要な情報に素早くアクセスできるのが大きなメリットです。 さらに、ニュース配信や掲示板、ドキュメント管理を一元化できるため、 情報が散らからず「社内の入り口」をまとめられます。 紙の掲示板やメールの一斉送信に比べて、探す手間や見落としを減らせるのも魅力です。 |
Q. | SharePointで外部ユーザーとファイル共有はできますか? |
A. | はい、できます。SharePointでは特定のファイルやフォルダーを外部の取引先やパートナーに共有することが可能です。 ただし、管理者の設定によって共有方法が制限されている場合もあります。 例えば「リンクを知っていれば誰でもアクセス可」「特定のメールアドレスのユーザーだけ許可」などの選択肢があります。 セキュリティを守りながら効率的にやり取りできる点が強みです。 |
Q. | SharePointとTeamsはどのように連携していますか? |
A. | Teamsで作成されたチームごとに、自動的に対応するSharePointサイトが作られます。 チーム内でやり取りするファイルはすべてそのSharePointに保存される仕組みです。 そのため、Teamsで共有した資料を後から探すときも、SharePoint側から簡単に見つけられます。 つまり、Teamsは「会話の場」、SharePointは「情報の保管庫」として補完し合う関係にあります。 |
この他、法人でのMicrosoft 365導入時(導入前)のご相談は、Microsoft 365相談センターまでお気軽にお問い合わせください。
Microsoft 365の専任スタッフが皆さまからのお問い合わせやご相談に丁寧に回答いたします。
それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!
Microsoft 365導入にあたって情報収集中の方に嬉しいホワイトペーパーをご提供しています。
Microsoft 365導入にあたって不明点などございましたら、Microsoft 365相談センターへ。Microsoft 365に精通したスタッフが皆さまからのお問い合わせをお待ちしております。