こんにちは、Office 365相談センターの五味です。
最近、某コンビニチェーンのコード決済アプリのずさんなセキュリティ問題が話題になりましたよね。この問題に関する報道を通じて「多要素認証」や「2段階認証」といった言葉を耳にした方も多いはず。
実は、こうした"認証"の仕組みは決済アプリだけではなく、様々なサービスで搭載されています。
もちろん、Office 365にも。
そこで今回は、Office 365における多要素認証について、ご紹介します。あまり詳しくないという方にも分かりやすく解説します!
「多要素認証」(Multi-Factor Authentication、通称"MFA"とも言いますね)を理解する前に、まずどうやってシステム側が今ログインしようとしている人物をユーザー本人であるか判断するのか、その手段を説明しましょう。認証するには、下記の3つのどれかを利用して行っています。(業界ではこれらを"認証の3要素"と呼称するみたいです)
上記のように、認証の3要素はそれぞれメリット/デメリットがあるので、異なる要素の認証を複数組み合わせた認証のことを多要素認証と言います。
例えばID/パスワード(知識情報)と顔認証(生体情報)でログインさせるような仕組みをとっていたら、それは多要素認証を利用しているということですね。
これに対して多段階認証とは、文字通り(同じ方法であれ、異なる方法であれ)認証を複数回に分けて行うことを指します。多要素認証で2回に分けて認証していればこれも多段階認証(2段階認証)と言えます。
認証についての知識は深まりましたか?
それでは、いよいよOffice 365における多要素認証についてお話しましょう。
Office 365にも、ユーザーのサインインを二段階で、複数の要素を利用して認証する機能があります。これを活用できれば、Office 365をもっとセキュアに利用できちゃいます。
Office 365で多要素認証を設定すると、ユーザーがOffice 365にサインインするとき、まずID/Passwordを入力します。その後に下記のような認証方法を利用して二段階目の認証(第2認証要素)を行います。
毎回2段階認証を求められるのは、ユーザーとしてはちょっと鬱陶しい...正直そんな風に思うユーザーも多いんじゃないでしょうか?
まぁ正直、私は面倒くさいと思っちゃうタイプですね...。
実は、一度認証を成功させたらしばらく認証を記憶させておくような使い方もできるんですよ。これなら、管理者もユーザーもハッピー!...になれるかも?
下記の設定をしておくと、それぞれ指定された期間は、一度認証を行うと、信頼済みデバイスからのアクセスとして一段階の認証、もしくは通常通りの利用ができます。
実は、Office 365で多要素認証を使いたいという場合に、特別になにか追加でプランをご契約頂く必要はありません。Office 365の多要素認証はどのプランを契約しても標準機能で提供されます。
但し、Office 365の多要素認証機能を「より高度に管理したい」という場合には、Azure AD Premium Plan 1以上のライセンスが追加で必要になります。
多要素認証について、理解は深められましたか?
このクラウドの時代、不正アクセスにビクビクせず安心してサービスを利用したいですよね。そんなときにはぜひ、多要素認証、試してみてくださいね。
今回の五味ちゃんワンポイントまとめ
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それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!
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