こんにちは、Microsoft 365 相談センターの五味です。
最近、行政のデジタル改革が進んでいますよね。ハンコ廃止の方針もそうですが、先月、平井デジタル改革担当相が中央省庁のパスワード付きzipファイルの廃止方針を明らかにしたニュースも、話題になりました。
会見によると、河野行政・規制改革担当相と平井デジタル改革担当相間の対話で、「zipファイルのパスワードの扱いを見ていると、セキュリティレベルを担保するための暗号化ではない」と言う指摘があったそうです。また、「メールの内容をスマホで見れないのは致命的」という話も。
これは中央省庁だけに限った話ではなく、広く一般の法人企業においてもあてはまる話ではないかと思います。以前投稿したブログ記事:『「見せたいけどダウンロードはさせたくない」資料の共有方法』のページビューが最近高まっているのも、こうした背景があるのではないかな?と感じています。
そこで今回の記事では、パスワード付きzipでのファイル共有という旧来のファイル共有から脱却するための、ニューノーマル時代のファイル共有方法...つまり、 【 OneDrive for Businessを利用したファイル共有方法 】 についてご紹介します。
まず、従来のファイル共有の問題点を考えてみましょう。改めて振り返ってみると、送る側の都合も、受け取る側の都合も無視した共有方法だったことが浮かび上がってきます。
思わず、「あるある」と頷いてしまいませんか?これ以外にも色々な問題点や悩みがあると思いますが、こうした「従来型」なファイル共有は、ニューノーマル時代には適しません。ニューノーマル時代にふさわしい新しいファイル共有方法を取り入れて、スマートにファイル共有しましょう!
OneDrive for Businessとは、Microsoft 365・Office 365に含まれる個人用の大容量クラウドストレージのことで、1ユーザーあたり1TBの容量が付与されます。そして、その中に保存されたファイルを誰かに共有することも可能なクラウドサービスです。OneDrive for Businessを使えば、パスワード付きzipでなくとも、安全かつ快適にファイル共有が出来ますよ。
OneDrive for Businessを使ったファイル共有方法は、クラウド(OneDrive for Business)の上に保存されたドキュメントにアクセスできるURLを発行して、ファイルを共有したい相手にそのURLを通知する、というものです。ファイルを受け取る側は、URLにアクセスしてファイルを閲覧したり、ダウンロードしたりします。
OneDrive for Businessを使えば、もうzip化のために手を煩わせる必要はありません。受信側もzipを解凍する手間は不要です。
また、ファイルに更新があった場合の再送も不要になるのが、従来のフィアル共有とのたいへん大きな違いです。送ったファイルを修正すれば、常に最新の状態で相手に共有されます。ファイルを一度共有したあとにファイルの更新をしたときは、「ファイルを一部アップデートしました」とだけお伝えするだけで良いのです。
OneDrive for Businessでの共有方法は、共有したいファイルにアクセスできるURLを発行して共有するだけなので、メールに直接ファイルを添付しません。20MB以上もあるような重いファイルだと、相手のメールサーバー側で受け取りを拒否されてしまったり、そもそも重すぎて送信できないというケースもありますよね。OneDrive for Businessなら、「ファイルが重すぎて送信できない・受信できない」、そして「ファイル添付されているメールが有りすぎてメールボックスがすぐいっぱいになってしまう」という問題から開放されます。
見せたいだけでダウンロードはさせたくない、印刷させたくない、有効期限を決めたい、パスワードを設定したり見せる人を限定したい...
ファイルの共有と一言に言っても、本当はファイルの共有方法に制限をかけたりしたいケースも多いですよね。OneDrive for Businessはこうした多様な共有方法をご用意していますので、従来よりも圧倒的にファイル共有の手法が増えて便利になります。
では、ここで簡単に、OneDrive for Businessを使ったファイル共有のやり方をご紹介します。
OneDrive for Businessを使ったファイル共有はとても簡単です。
OneDrive for Businessを使って設定できる項目には、下記のようなものがあります。
リンクを使用できる対象ユーザー | ・リンクを知っているすべてのユーザー ・リンクを知っている組織内のユーザー ・既存のアクセス権を持つユーザー ・特定のユーザー |
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編集許可 | ファイルを編集する権限を与えるかどうかを設定できます |
ファイルの共有リンクの有効期限 | URLの有効期限を指定できます。有効期限をすぎるとURLをクリックしてもファイルにアクセスできなくなります。 |
パスワード | ファイルにアクセスするためのパスワードを設定できます。パスワードの長さや複雑さで、そのパスワードの強度も教えてくれます。 |
ダウンロードの禁止 | ファイルを見せはしたいものの、ダウンロードはさせたくないコンフィデンシャルな資料の場合はこのチェックを入れることで、ファイルを共有された側はダウンロードができなくなります。 |
主な含まれる機能・サービス
主な含まれる機能・サービス
テレワークに活躍するweb会議・ビジネスチャットツール「Teams」をはじめ、1ユーザーあたり50GBの大容量メールボックスつきのメール「Exchange Online」、社内のファイル共有用クラウドストレージ「SharePoint Online」、個人用のクラウドストレージ「OneDrive for Business」も1TB/ユーザー が含まれており、テレワークに必要な機能が揃っています。
OneDrive for Businessの単品プラン(※Plan 1)は、540円/月・ユーザー(税抜)。 Microsoft 365 Business Basic と同じ価格での提供です。Microsoft 365 Business Basic に含まれるOneDrive for Businessと同じなので、断然パッケージプランがおすすめです。
Microsoft 365 Business BasicやOffice 365 E1のようなパッケージプランに含まれる「Teams」は、新型コロナ対策として急激に広まっているテレワークに最適のツールです。社外に対するファイル共有だけでなく、チームやプロジェクトなど社内間のファイル共有が、Teamsを使えばもっとスムーズ且つリアルタイム性に富んだものにできます。
いかがでしたか?
今回の記事は、パスワード付きzipでのファイル共有という旧来のファイル共有から脱却するための、ニューノーマル時代のファイル共有方法...つまり、 【 OneDrive for Businessを利用したファイル共有方法 】 についてご紹介しました。
この他、法人でのMicrosoft 365導入時(導入前)のご相談は、Microsoft 365相談センターまでお気軽にお問い合わせください。
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それではまた、次回のブログでお会いいたしましょう!
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