活用方法
画像

公開日

最終更新日

**編集部注** 2015年3月3日に公開された記事を再編集したものです。

こんにちは、Office 365相談センター の五味です。

Office 2007のサポート終了(EOS)が迫っているからか、最近はOffice 365のBusinessやProPlusを検討されているという方も多いですね。

同時に、BusinessやProPlusに(頼まなくても)ついてくる「OneDrive for Business」の使い方について、悩む声も聞こえてきます。

OneDrive for Businessといえば個人用のストレージですが、1ユーザー 1TB というかなり大きな容量を付与されているだけに、何にでも使えると思っていると、実は落とし穴が潜んでいるんですよ。

この記事では、OneDrive for Businessのよくある間違った使い方と、その場合の最適な対応についてご案内します。

目次

  1. OneDrive for Businessの三大間違った使い方
    (1)×NG:容量が重すぎるファイルをあげる
    (2)×NG:全社共有用のストレージとして使う
    (3)×NG:ファイルサーバーのバックアップとして使う
  2. まとめ

OneDrive for Businessの三大間違った使い方

OneDrive for Businessのよくある間違った利用法がこちらです。
150303.png

(1)×NG:容量が重すぎるファイルをあげる

OneDrive for Businessは1ファイルあたり15GBの制限があります。
動画ファイルなど、大容量のファイルをアップロードしようとすると、ファイルサイズが大きすぎてアップロードができないことがあります。
ファイルの容量に注意してアップロードしてください。

また、パソコンとOneDrive for Businessの同期を取っている場合、重いファイルが入っているフォルダを同期すればするだけパソコン自体のHDDの容量も食いますのでそこも気を付けてくださいね。重いファイルが入っているフォルダは同期しないという選択もできますよ。

※OneDrive for Businessのフォルダを開き、適当な場所で右クリック > メニューの中から、「同期するOneDriveのフォルダーを選択」

(2)×NG:全社共有用のストレージとして使う

Officeだけのパッケージプラン(Office 365 Business/ProPlus)をご検討/ご購入されているお客さまに多い、間違った使い方です。

個人用のOneDrive for Businessから、ファイル/フォルダーを全従業員に共有して使う「共有フォルダ」のような使い方は一見お得そうですが、OneDrive for Businessをファイル共有のストレージとして利用しようとすると、こんな使いにくさのデメリットがあります。

【OneDrive for Businessを全社共有用として使うデメリット】

・共有された側の従業員が「後で見よう」と思った時に、どこにファイルが公開されたか分からない
・ファイルやフォルダごとにいちいちアクセス権を設定しなければならず、手間がかかる
・共有された側の従業員は、共有されたデータ([自分と共有] ビューにあるファイル)を自分のPCに同期できない

ファイルの共有を前提に使うなら、SharePoint Online(全社用のファイル共有ストレージ。共有フォルダのイメージです)を使いましょう!
容量が足りない場合には、容量を買い足していただくことも可能です。

■参考■ SharePoint Online とは?

OneDrive for Business を「個人フォルダ」とするなら、SharePoint Onlineは、チームやグループで同じファイルにアクセスし、閲覧や編集などの共同作業をしたいという場合に便利な、「共有フォルダ」。
その他、社内向けのポータルサイトを作ったり、掲示板を作ったりと言ったことも可能。

SharePoint Onlineが使えるプランはこちら
※価格は全て1ユーザーあたり・月額・税抜きの金額です。
・単品プラン
- SharePoint Online Plan 1 540円
- ShaerPoint Online Plan 2 1,090円
・パッケージプラン
- Business Essentials 540円
- Business Premium 1,360円
- E1 870円
- E3 2,180円
- E5 3,590円

(3)×NG:ファイルサーバーのバックアップとして使う

ファイルサーバーやNASのファイルをOneDrive for Businessの同期アプリケーションを使って、OneDrive for Business上にバックアップデータをアップロードできたら便利ですよね。
しかし、OneDrive for Businessで同期できるファイルには、使用できない文字や無効なファイル名、ファイルの文字数などに制限があり、制限事項に該当すると同期(アップロード/ダウンロード)が止まってしまいます。

OneDrive for Business(SharePoint Onlineも同じです)で無効なファイル名とファイルの種類

■OneDrive for Businessのファイル名及びフォルダ名に使用できない文字

\、/、:、*、?、"、<、>、|、# 、%

■無効なファイル名またはフォルダ名

AUX、PRN、NUL、CON、COM0、COM1、COM2、COM3、COM4、COM5、COM6、COM7、COM8、COM9、LPT0、LPT1、LPT2、LPT3、LPT4、LPT5、LPT6、LPT7、LPT8、LPT9
この他、チルダ (~) で始まるファイル名またはフォルダー名もサポートされません。

■ファイル名とパスの長さ

ファイル名を含むパス全体の長さは400文字以内。文字数の上限を超えている場合は、エラー メッセージが表示されます。

■アップロードできない拡張子

こちらを参照してください。

このように、OneDrive for Businessをファイルサーバーのバックアップとしてご利用いただくには少々厳しい面があります。

ファイルサーバーのバックアップには、「Microsoft Azure」を使った方がコストも押さえられて使い勝手も良い可能性がありますよ。
Azureについて詳しく知りたい方は、Azure相談センターまでどうぞ!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

【OneDrive for Businessの三大間違った使い方】

(1)×NG:容量が重すぎるファイルをあげる
 ⇒アップロードサイズは1ファイル15GBまで!動画ファイルなどは要注意。

(2)×NG:全社共有用のストレージとして使う
 ⇒「共有フォルダ」として使うならSharePoint Onlineを使いましょう!
  SharePointはパッケージプラン(Business Essentials, Business Premium, E1, E3, E5)などにも含まれているので、最適なプランがわからない場合はOffice 365相談センターまでお問い合わせください。

(3)×NG:ファイルサーバーのバックアップとして使う
 ⇒アップロード出来ないファイルがあります。バックアップとして使うならAzureなどをご検討ください。

その他、OneDrive for Businessの導入検討の際のご質問・ご相談があれば、ソフトバンク コマース&サービスが相談するOffice 365相談センターまでお気軽にお問い合わせください。専門スタッフが丁寧にお答えいたします。

また、「どのプランが良いかわからない...」というあなたには、まずOffice 365診断チャートで自分がほしいプランを見てみるのもおすすめですよ。




■ホワイトペーパー好評公開中!■

『Office 365伝道師五味ちゃんが徹底解説!Office 365』

Office 365の概要からオススメプラン、何に役立つの?という疑問を、分かりやすく解説します。
これを読めばあなたもOffice 365マスターに!


ダウンロードはこちらから!



この記事の執筆者

五味 愛子

SB C&S株式会社
ICT事業本部 クラウドプラットフォーム推進本部
クラウドプラットフォーム推進統括部 販売推進部 企画課 課長

2012年よりMicrosoft製品の販売促進およびBtoBマーケティングを担当。Microsoftクラウドの魅力を“現場目線で分かりやすく・楽しく伝える”ことをモットーに、販売代理店様とともに日本企業のクラウドシフトやDX促進に取り組んでいる。

活用方法に関する記事

Teams(ライブイベント)でウェビナーを開催する手順・方法
GDPR対応の助けになる便利機能とは?
活用方法 GDPR対応の助けになる便利機能とは?
OneDrive for Businessと同期するPCは制限できる?
活用方法 OneDrive for Businessと同期するPCは制限できる?
社内のファイルサーバーのファイルを一括でSharePointに移行する方法って?
コロナウイルスの蔓延で在宅勤務への対応が迫られる...!?対策はOffice 365で。
Excel Servicesとは?
活用方法 Excel Servicesとは?
OneDrive for Businessの外部共有設定が、より分かりやすく便利に!
OneDrive for Business利用のメリット・デメリットと、利用禁止させる方法
今さら聞けないTeams の仮想背景の設定方法と、管理者側であらかじめ任意の画像を追加しておく方法(プレビュー版)
Teamsユーザー
Exchange Online / Outlookを利用しないでTeamsの会議予定を作成する方法
Teamsならオールインワン!Teamsの機能や強みをまとめてみました
初心者必見!Office 365のメール機能まとめ
活用方法 初心者必見!Office 365のメール機能まとめ
【動画】Microsoft 365 Copilot で変わる毎日の業務
活用方法 【動画】Microsoft 365 Copilot で変わる毎日の業務
Office 365で多要素認証(MFA)ってできる?
活用方法 Office 365で多要素認証(MFA)ってできる?
方式別!Exchange Onlineへのメール移行方法
活用方法 方式別!Exchange Onlineへのメール移行方法
「パスワード付きリンク」でもっと安全・便利にファイル共有
もう パスワード付きzip はやめよう!OneDrive for Businessでスマートなファイル共有
Teamsに「既読」機能が追加!どんな機能かご紹介します
便利な「グループ」機能の使い分け方法
活用方法 便利な「グループ」機能の使い分け方法
Power AppsとPower Automateって何?どんな事ができる?プラン・価格まで一挙解説
「見せたいけどダウンロードはさせたくない」資料の共有方法
ウェビナーが開催できるTeamsの「ライブイベント」とは?
どこまで設定すれば安心?OneDrive for Businessの安全対策~どんな事ができる?どうやって設定する?~
SharePoint Onlineのサイト、選択式で同期可能に!
活用方法 SharePoint Onlineのサイト、選択式で同期可能に!
在宅推奨や訪問禁止でお客さまと会えないなら、オンラインで営業訪問しよう!
Teamsは無料の
活用方法 Teamsは無料の"Skype"と接続できる?
【動画】Microsoft 365 Business Premiumの魅力
活用方法 【動画】Microsoft 365 Business Premiumの魅力
メール添付はもう古い!もっとスマートなファイル共有方法
新しい管理画面公開。ドメイン単位で外部共有制限!
Office 365で事業継続計画(BCP)対策
活用方法 Office 365で事業継続計画(BCP)対策
Office 365のライセンスは複数ユーザーで使い回すことができない?真相を解説
OneDrive for Business にバックアップはできる?
活用方法 OneDrive for Business にバックアップはできる?
知らないと損!?Exchange Onlineの4種類のアドレスを使いこなそう!
今からTeams使い始めるには? Office 365の利用状況に応じたTeams利用開始の方法
添付文書が見える!編集できる!驚きのWebメール(OWA)
Teamsの新機能「ウェビナー」って何?ライブイベントとの比較や使ってみた感想
Teams向けYOUTUBEアプリ連携で動画コンテンツをスムーズに共有する方法
勉強会やセミナーのアンケートにも!Formsのススメ

注目の記事

SharePointの容量はどう決まる?確認方法まで徹底解説!
Microsoft 365コラム SharePointの容量はどう決まる?確認方法まで徹底解説!
5分でわかる!WSUS廃止とその移行(切り替え)先
IT管理者向け 5分でわかる!WSUS廃止とその移行(切り替え)先
Microsoft 365 Apps を共有PCで使うには?
IT管理者向け Microsoft 365 Apps を共有PCで使うには?
Copilot for Microsoft 365 対象製品拡大
製品情報 Copilot for Microsoft 365 対象製品拡大

製品についてのお問い合わせ

導入検討にあたって
情報収集中の方へ

Microsoft 365導入にあたって情報収集中の方に嬉しいホワイトペーパーをご提供しています。

導入でお困りの方へ

Microsoft 365導入にあたって不明点などございましたら、Microsoft 365相談センターへ。Microsoft 365に精通したスタッフが皆さまからのお問い合わせをお待ちしております。